韓国・京畿道九里市在住
志田康彦
互いを知り日韓友好を
今年は日韓国交四十周年を記念して、文化やスポーツなどさまざまなイベントが計画されている。それは、タイトルの日韓友情年二〇〇五でわかるように、未来志向で互いの友情や結びつきを高めようというところに目的がある。冬ソナ以来の韓流ブームも手伝い、近くて遠い国と言われていた両国が最も近くなれる最高のチャンスだと、両国の友好を望む多くの人々はそう思ったに違いない。
しかし、三月に入ってにわかに雲行きが怪しくなり、せっかくの日韓友情年は水をさされている。島根県の「竹島の日」条例の制定をめぐり、韓国の世論が急激に悪化しているのだ。これに教科書の改定問題も絡み、ムードはだんだん悪くなってきている。政府間の調整も思わしくなく、しばらくは事態を静観するような雰囲気だ。
この領土問題は、過去長い間論争されてきたが、今に至っても解決できていない。どちらかが譲歩することは考えられないので、今後も国境撤廃のような離れ業がない限り、この問題は解決しないのではないかと思う。
残念なのは、両国民が互いの歴史や文化、気質などを、よく理解していないため、問題がさらに複雑化していることである。互いを十分に熟知していたら、簡単に解決できる部分もあると思うのだが。まずお互いをよく知ることが、友としての第一歩になるのではないかと思う。
(サンデー掲載:4月3日)