米国・ニューヨーク在住
内藤 毅
喜ばしい日イースター
米国の春は、復活祭(イースター)を境に本格化する。イースターはイエス・キリストの復活と昇天を祝するキリスト教行事で、各キリスト教会では、イースターの四十日前(「灰の水曜日」)からさまざまな行事が行われる。
今年のイースターは三月二十七日。私が住む地域はカトリック信徒が多く、歩いてそう遠くない所に大きなカトリック教会がある。この日は、イースターの礼拝を受けるため、近隣の住民が車で訪れ、駐車場にあぶれた車がいたるところで、路上駐車をしていた。
しかし、イースターにちなんだ行事がすべて、イエスの復活に関連したものではない。この日、子どもたちは庭に隠された卵を見つける「エッグ・ハンティング」を行うが、これはキリスト教以前のヨーロッパ各地に広がっていた異教の「立春の儀式」だったと言われている。「灰の水曜日」に額に灰をつけるのも、キリスト教とは別の起源があるとみられている。
いずれにせよ、子どもたちには、待ちかねた喜ばしい日だ。エッグハントだけでなく、子どもたちはサンタクロースならぬ「イースター・バニー」(イースターのウサギ)から、おもちゃやカードが入ったバスケットをプレゼントされる。私としては、イースターと言えば、イエスの復活ではなく、「うさぎ」を連想する子どもばかりが増えるのは、困りものだと思うのだが…。
(サンデー掲載:4月3日)