ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸
大統領の自宅生活は変
昨年十月に大統領選挙があり、ウルグアイ建国以来はじめて左派の統一解放戦線から大統領が選出されました。
そして、今月一日に新大統領が就任しました。新大統領は、自宅は官邸のすぐ近くですが、当選直後から、就任後も大統領官邸へは引っ越さず、自宅で生活することを言明していました。
ウルグアイの治安自体は、南米の中では良いほうで、テロなども最近では聞いたこともありません。それでも、一国の大統領に警備をつけないわけにはいきません。大統領官邸であれば、四方を塀で囲まれ、軍隊と警察の詰め所が随所にあり、監視カメラなど警報システムも完備されています。ですので、警備する側としては警備しやすいといえると思います。
しかし、自宅はそうはいきません。道路に面した庭は外から丸見え、他の三方は近所と隣接、警備の詰め所は皆無、監視カメラなどの設備も皆無です。そこで、警察と軍隊は、大統領の自宅前にパトカーと軍車両を停車させ、その中で待機。他の軍車両がその周辺を巡回警備しています。さらに外には雑踏整理用に使用している簡易の柵が準備され、大統領が外出のため車を乗り降りするたびに道路封鎖をするようになっています。
そして誰もいない大統領官邸、こちらにも今までどおりの警備の人員が配置されています。これって大統領の自分勝手な行動のように思えます。
(サンデー掲載:3月20日)