フィリピン・マニラ在住
梅垣知博
5倍引上げの高速料金
マニラ首都圏から北西九十キロの所にある旧クラーク米軍基地跡で熱気球大会を見に行くため、早朝まだ日が昇る前に車で出発した。
早朝だったためか車も少なくスムーズに高速道路に入ることができた。以前と比べ、道路も広く凸凹が少なくなっており、何よりも夜間用照明が付けられたため、暗くても前方がよく見え、スピードが出せる。目的地近くの料金所にはあっという間に到着したが、料金を聞いて耳を疑った。
以前は三十ペソ(一ペソ=約二円)ほどだったのに、現在は百四十六ペソになったという。確かに道路はきれいになったが、いきなり五倍に引き上げるとはびっくり。これは同高速道路が民営化されたのを機に、一気に強行されたものだ。
帰りも仕方なく高速道路を利用した。高速道終点の料金所付近はすごく込んでいた。いきなり上がった料金にみんな文句を言ってるのだろうと早合点していたが、料金を支払おうとすると「今日は料金はいりません」と言われた。あとで聞くと、料金引き上げを非難する声が多いので、時間帯によっては料金を徴収しない時があるのだとか。
経営者側は移動時間の短縮や周辺地域の経済活性化につながり、結果的には利用者の利益になると述べている。だが、ガソリン代も値上がりし、首都圏のマイカー族にとっては気楽に郊外へドライブとはいかず、当分二の足を踏むことになりそうだ。
(サンデー掲載:3月13日)