米国・ニューヨーク在住
内藤 毅
米国にもある義理チョコ
十三日の日曜日のこと。夕ご飯もすみ、そろそろ子どもたちを寝かせようかと思っていると、小学校に通う息子がいきなり、「明日、チョコレートがいるから、買って来てよ」と言い始めた。よく聞いてみると、翌日の月曜はちょうどバレンタインデーで、みんなにチョコレートをあげないといけないそうだ。
二月十四日にチョコを配るのは、日本の業者が考え出したと言われるが、本家本元の米国でも「義理チョコ」の風習があるらしい。こちらは、女性から男性にプレゼントを贈る日本とは違い、男性から女性というのがパターン。それも最近はあいまいで、お互いが贈り物をするカップルも少なくない。ホワイトデーはいらないわけだ。
米国でもバレンタインデーは「チョコレート」というイメージが強い。近くのスーパーなどでも、この日にあわせたセールの特設会場に並んでいるのは、チョコレートばかり。一方、陳列棚の反対側には真っ赤なハートをあしらったぬいぐるみが飾られている。
近くのドラッグストアにいくと、よくしたもので、バレンタインデー用にちょうどクラスの人数分程度のミニチョコが入ったサービスパックが陳列棚にあふれていた。その隣には、これまたクラスの人数を見越したミニ・グリーティングカードセットが…。「バレンタインデーはがっちりもうけるもの」との考えは、海を超えても同じだ。
(サンデー掲載:2月27日)