韓国・ソウル在住
原田 一
音楽著作権強化の余波
昨年、大手レコード販売店が倒産した。不法コピーやMP3の普及でCDやカセットテープが売れなくなったためである。
数年前、最高人気のCDは百五十万〜二百万枚売れたが、昨年販売量一位でも四十八万枚しか売れなかった。最近は人気歌手でも十万枚、普通の歌手で一万枚ほど売れる程度だ。
そんな中、一月十六日から強化された著作権法が施行された。今まで誰でもインターネットを通してホームページなどで無料の音楽が聴けるようになっていたものが一切禁止となった。
掲載したければ、韓国音楽著作権協会、韓国芸術実演者団体連合会、音源制作者協会の三カ所に許可を受けなければならない。これに背けば、刑事告発や民事上の損害賠償請求の対象になりうる。
これまで手を出さなかった文化観光部は、積極的に取り締まりに乗り出し、インターネット専門の取り締まり班を構成し、専門家を大挙投入する予定である。これに対しては、ネティズンの猛烈な反対がある一方、自主的に掲載された音楽を削除する動きもあるが、実際に取り締まりと処罰がなされるかどうか、関心が高まっている。
文化観光部では、当分の間は取り締まりよりはポータルサイトを対象に警告の文言を掲示するなど広報に重きを置くとしている。うちの子供たちも、ファンサイトが寂しくなったと嘆いていた。
(サンデー掲載:2月6日)