米国・ニューヨーク在住
内藤 毅
肥満解消に励む米国人
幼稚園に通う娘が友達の誕生日パーティーに呼ばれ、私が保護者として娘に付き添うことになった。パーティーの会場は近くのアイスクリーム店だった。参加した園児の保護者たちを見て、驚いたことがある。
みな、二十代後半から三十代前半の若いお父さん・お母さんたちだが、例外なく太っているのだ。その太り方も生半可なものではなく、3Lから4Lぐらい。体重百キロぐらいの私も人のことを言える立場ではないが、その私から見ても「大きい」と思えるのだから、その肥満度は想像できるだろう。
米国に来る前は、「米国人は健康管理にうるさく、ダイエットにも気を使っている」というイメージが強かったが、実際はそうではないらしい。
逆に、しょっちゅう新たなダイエット法がマスメディアをにぎわし、これを扱った本がベストセラーとなるわけだから、それだけ肥満で苦しんでいる人がいるということでもある。
最近、「一日でやせる」とか「努力せずにスマートになる」との触れ込みで売り出されている「やせ薬」が人気になるのも分からないではない。
とはいうものの、最近、こうした安易なダイエット法がちまたに出回っていることを危惧した米国政府は、「ダイエットは必要な栄養摂取と適切な運動から」とするメッセージを発表。「ダイエットに近道なし」との姿勢を明らかにしている。
(サンデー掲載:1月30日)