中国・香港在住
下根 森
年配者のパソコン活用
私の家内の父は八十五歳過ぎだが、自分でパソコンを使って、いろいろと情報を得ている。カナダに住んでいて、孫の顔を見たくてもなかなか見られないと嘆いていたが、カナダと香港でウェブカメラを使って顔を見ながら話をした。
しかし、それが最初で最後のウェブカメラを使っての会話だった。やはり、年配の人たちには複雑な操作は苦手なようだ。今は、もっぱら週に一回、電話とファクスで孫と連絡をとっている。
二人のお孫さんがいる香港の六十三歳の年配の女性(二十年前に夫が他界)は、六年前からパソコンをマイペースで習い、今では簡単な電子メールのやり取り、ウェブサイト検索だけでなく、ホームページ作成、デジタル写真の編集などもできるようになった。パソコンが彼女の心情を若返らせ、九歳と十歳のお孫さんとのコンピューターに関する会話を楽しいものにさせ、社会と技術の発展に歩調を合わせるヘルパーとなっている。また、コンピューターセンターを通して社会的情報交換網を拡張し、オンラインで友達との交流を図っている。
二〇〇一年に、年配者のためのコンピューターセンターが香港に設けられ、今では訓練されたトップクラスの二十人がボランティア・タスクフォースとして、他の年配の人々の情報技術の教育にあたっている。現在までに千人がセンターで教育を受けたそうだ。