ロシア・ハバロフスク
吉田碩俊
国際都市ハバロフスク
今年の夏、日本に帰った際、「ハバロフスクでロシア語を勉強しているんですよ」と言ったところ、ほとんどの人がハバロフスクを知らない。
「ウラジオストクって知っていますよね。その近くですよ」と説明すると、「ああ、ああ」というあいまいな返事が返ってくる。私が推測するに、@「ウラジオストクを知らない」−でも知らないと言うと相手(私)を失望させるようで気がひけるA「ウラジオストクは聞いたことがある」−しかし位置までは特定できない、ましてやハバロフスクなど知るはずもない――といったところであろうか。
しかし、ハバロフスクは実は隠れた国際都市なのである。中国はアムール川を隔てた目と鼻の先。この地は日本人、韓国人ビジネスマンをはじめ、中国移民や朝鮮族、北朝鮮労働者の数も多い。歴史的にも金正日が生まれ、ラストエンペラー溥儀も満州帝国崩壊後、抑留生活を送ったところである。
町を走る車のほとんどが日本からの中古車。中には、○○商店や○○工業とロゴの入ったミニバンや軽トラックが走っている。そして幼稚園の送迎バスも、ここではタクシーとして立派に活躍しているのはとても涙ぐましい。
アジアでもないヨーロッパでもないロシア。しかしまぎれもなく、極東ロシアはアジアの一部であるかのような印象を受ける。