韓国・ソウル在住
京谷訓浩
「戸主制度」で議論沸騰
久々に車でドライブに出かけたのですが、カーラジオを聞いていると、なにやら激しい議論をしていました。しばらく聞いていると、口げんかに近い状態になりました。それで別の放送局に回すと、ここでも同じような激論が交わされていました。
議論の内容は何かというと、戸主制度の廃止法案が国会に提出されましたが、この法案の是非について、放送局が有識者を呼んで、議論を交わしていたのでした。
放送局は中立で、かつ正しい判断ができるような情報を流すべき立場なのに、アナウンサーの意見が強く前面に出て、番組自体が法案の是非を決めようとしていました。この議論をはしごして聞くと、いろんな観点が見えてきて、結構楽しめました。
戸主制度では、戸主は基本的に男性にのみ認められ、子供は父親の姓になり、たとえ離婚して母親が子供を引き取っても姓は変えられません。このことが男尊女卑で、男女平等をうたっている憲法に違反しているので戸主制度を撤廃すべきだというのが廃止法案の内容です。
これに対し反対派の人は、戸主制度の廃止は、韓国の伝統的な家族制度の崩壊をもたらすと声高々に叫んでいました。
それにしても、韓国の国民の価値観の変化はとても激しいなと思う反面、日本で問題となったジェンダーフリーの影響がこんなところにまで影を落としている事実に驚きました。