韓国・京畿道九里市在住
志田康彦
韓流の人気はいつまで
先月、日本の知人が韓国に遊びに来た。訪韓の目的は私に会うことと、「冬のソナタ」の撮影地巡りだった。そのため、江原道の春川市にある撮影場所まで案内したのだが、撮影場所の民家の前に、日本人旅行客がずらっと並んでいる光景には正直驚いた。
“ヨン様”という単語はすでに韓国でも広く知れ渡り、認知されている。それほど話題を集める“ヨン様”だが、韓国の印象を一度に変えてしまったという点では、爆発的な影響力をもっているといえよう。
四十代から六十代という、韓国に対してはあまり関心を持ってこなかった日本の女性層に、良い韓国の印象を与えていることは、非常に評価されるべきことだ。そういう点で、先日東京で行われた記者会見で、ペ・ヨンジュン氏が見せた態度は、事故にあった日本人のファンを思う温かい心と、韓国という国を代表する姿勢が表れていて非常に好感が持てるものだった。
このように韓流人気に沸く日本だが、中国の場合、この韓流人気は五年しか続かなかった。いずれヨン様ブームも下火になるだろうが、その前に韓国の伝統的に価値ある文化を伝える努力が必要ではないかと思う。韓国には焼き物をはじめ、韓紙細工、茶文化など、価値はあるものの、まだまだ知られていないものがたくさんある。韓流の行く末は、どれだけ文化的な価値を見いだせるかにかかっていると思う。