ドイツ・ノイス在住
若山計雄
強烈なたばこの警告文
私はたばこを吸わないので、最近まで気が付かなかったが、たまたま道に落ちているたばこの空き箱を見て驚いた。黒枠の中に大きな太い字で「喫煙は死に至るおそれがある」と書いてあるではないか。
気をつけて見てみると、売店のたばこの箱にはすべて同じような表示があり、他に「喫煙者は早死にする」「喫煙は肺がんの原因になる」などの文面もある。どれも強烈な表現だ。
調べてみると、EU各国では一九九一年からたばこのテレビコマーシャルが禁止され、昨年からは、箱に警告文の表示が義務づけられた。いくつかの決められた警告文の中から選択し、表面には30%以上、裏面には40%以上の面積に表示しなければならない。
ドイツではラジオでのコマーシャルも禁止されているので、たばこの宣伝を見るのは、映画館での広告や、街角のポスターぐらいだが、そのたばこの箱にも、ちゃんとこの警告文がある。広告とは普通、より多くの商品を売るために行うものだが、これではまるで買わないようにと宣伝しているようなものだ。
しかし、いくら警告文を義務化しても、広告を禁止しても、吸う人は吸うのだ。ドイツ人の喫煙のマナーは決して良いとは言えない。たばこをくわえながら歩いている人や、レストランでも、周りにお構いなしに吸っている人を見かける。もっと非喫煙者の保護が必要だと感じる。