ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸
初めての左派政権誕生
今年、ウルグアイでも大統領選挙があり、結果は予想通り左派の拡大戦線が過半数をとり政権を握りました。ウルグアイ東方共和国建国以来、初めての左翼政権の誕生です。
これまでは保守の二大政党である、コロラド党と国民党が競り合いながら政権の取り合いをしてきました。特に、八〇年代以前は左翼過激派勢力との徹底抗戦が繰り広げられ、内乱状態が続いた時期もありました。
八五年には軍政を終え、民主的選挙を再開し、このとき政権をとったのがコロラド党でした。五年間の第一次サンギネッティ政権が発足しました。九〇年からは国民党、九五年からは第二次サンギネッティ政権、続く二〇〇〇年からは引き続きコロラド党が政権を握り、現在に至っていました。
前回の選挙でも拡大戦線と接戦を余儀なくされ、コロラド党と国民党が共同で何とか保守政権を樹立した感じでした。
そして、今回、完全に拡大戦線に政権を奪われました。特に、コロラド党の得票数が非常に低く、今までのコロラド党主導の政権に対する国民の不満を示す内容でした。
しかし、拡大戦線は政権担当の経験もなく、保守政権に反対しかしてこなかった政党で、今後の経済の行方が心配になるところです。特に、財源の増収に対する明らかなビジョンが示されておらず、大地主や牧場主の中には資本を持ち出す動きもあるようです。