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ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一

選挙の後は本格的な夏

 ブラジルでは十月三日に全国統一地方選挙が行われた。大都市では過半数に達しなかった場合、上位二人の市長候補者の間で決選投票が行われ、四週間後の同三十一日に、ようやく今年の選挙は終了した。

 現職大統領の政党である労働党の市長がわが町では再選を果たしたが、田舎の町にいけばいくほど、いまだに大胆な不正ともいえる買収工作のうわさに事欠かない。一方で、市議会議員などは立候補者が異常に乱立し、私の町では十九議席をめぐり、候補者は二百人を超えた。

 もちろん、力のある人たちがある程度の票を獲得するのだが、中には失業者が職を求めて、議員になろうとする事例なども見受けられた。議員になれば、四年間は銀行員にも勝る給料が入ってくるから、みな必死だ。

 そんな中で選挙の年は、例えば私などの日本人は、資金目当てのターゲットにされて、さまざまな形で援助を要求される。今までの付き合いだから、助けてはあげたいのだが、そんなにあちこちから当てにされても、こちらも迷惑甚だしいので、別の州に一時期避難していた時期もあったほどだ。

 普段は十月の中盤から、四カ月の夏時間に入るが、今年は選挙があったため、決選投票に向かう投票者などに配慮し、十一月初めから一時間時計を進めている。選挙が終わり、長い、暑い夏が本格的にやってきた。


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