ドイツ・ノイス在住
若山計雄
1年間の海外留学制度
日本では、小・中・高の十二年間学校へ通った後、大学へ進学するが、ドイツでは小学校の四年とギムナジウムの九年で合計十三年間通う。
ギムナジウムの七年目は、日本では高校二年に相当する学年だが、教育の一環として外国へ留学することができる。期間は一年以内で、休学して行くのではなく、留学を終えて戻ってきたときには、何の試験を受けることもなく、次の学年に進める。そして留学先の学校の成績は何も問われない。違う国の言語や文化を学び、自立精神を養うことが目的で、大きな社会経験を積むことになる。
この年にはあまり新しい内容を学ばず、主にそれまで学んだことを復習するからだと考えられる。とはいえ誰でも留学できるわけではなく、ある基準以上の成績が必要となる。
どこでも自分の好きな国を留学先に選べる。米国やカナダなどの英語圏へ行く子が多いが、うちの娘は自分の生まれた国である日本を選び、一年間日本の高校に留学することになった。ドイツ人留学生として受け入れてくれるので、授業料は無料だ。ドイツでは九月が新学期だが、日本では二学期から入学することになった。
ドイツ側からの援助はなく、留学先の高校を探すことや、すべての手続きは自分で行わなければならないが、この期間に一年間の外国生活を経験できるこの制度に感謝している。