韓国・ソウル在住
竹井弘樹
石焼き鍋と鍋の国民性
日本が冬ソナをはじめ「韓流」ブームでわき上がっている現象をみて、わたしの知り合いのやり手のマーケッターのAさんが、韓国人の国民性は「鍋」で、日本人は「石焼き鍋」だと興味深いことを言った。
つまり、「鍋」というのは沸騰しても火を消すとサッと静かになるが、「石焼き鍋」は鍋自体に余熱が残るため、しばらくグツグツと煮えている。これが韓国人と日本人の国民性にも当てはまるというのだ。
例えば、日本では冬ソナの場合、三度も放映された上に、今もロケのあった場所を一目見ようと多くの日本人観光客が後を絶たず、DVDも飛ぶように売れている。しかし、韓国では冬ソナを含め、一般の人気ドラマもそうだが、放映時には人気を博していても、放映が終わるとすっかり忘れ去られてしまう。
また別の例としてサッカーをあげた。W杯の時には、「デーハーミング」と老若男女が大スクリーンの前に集まり応援していたが、Kリーグの試合では閑古鳥が鳴いている。ブームもそのとき限りだというのだ。
Aさんは、日本では商品をヒットさせれば、それが継続するのでマーケティングがしやすく、逆に韓国では常に新しい物を投入し続けないと消費者が飽きてしまうので大変だと付け加えた。
その内容が印象的だったのか、石焼き鍋屋でグツグツ煮えて出される料理をみると、彼の言った言葉がいつも思いだされる。