エジプト・カイロ在住
鈴木眞吉
場所で異なる夏の様相
エジプト各地の夏の様相は、いろいろと違いがあり面白い。地中海沿岸のアレクサンドリアのビーチは一般的に波が荒く、まともに泳ぐことができず、波打ち際で楽しむことになる。
もちろんモンタザ宮殿内にあるビーチのように、入り江になっていることから、波静かで、砂も白く、安心して遠泳ができるところもあるが、一般の人々が泳ぐ沿岸のビーチは砂も黒っぽく、込みあっている。料金も異なり、一般のビーチが十ポンド(約二百円)に対し、モンタザ宮殿は千二百ポンド(約二千四百円)。一方、紅海沿岸は波静かで、遠浅で、所によっては珊瑚礁があり、熱帯魚が泳ぎ回る。シュノーケリングやダイビングにはもってこいの場所だ。
天候にも違いがあり、カイロや紅海沿岸はほとんど毎日快晴である。ところがアレクサンドリアは地中海性気候で、雨もかなり降るし、雲もわく。カイロから二百キロ強の地点なのだが、気温も低く、夏はカイロ住民の避暑地として利用されている。
紅海沿岸のビーチの代表はシャルムエルシェイクとハルガダ。両方とも欧米型のビーチに整備され、快適なリゾート感覚が楽しめる。それに対し、シャルムエルシェイクから北上したダハブにはベドウィン(原住民)の生活感覚が残されており、さらに北上したバサータにはベドウィンの生活を体験できるビーチがある。そこはまさに“エデンの海園”と呼べそうな所だ。