米国・ニューヨーク在住
内藤 毅
犬を大切にする米国人
米国人は犬をこよなく愛している。これはニューヨークに来てからよく感じることだ。こちらの賃貸住宅はペット禁止が多いのだが、それでも大家に隠れて、こっそり犬猫を飼っている人は少なくない。
私はパグを飼っている人を知っているが、彼も「無許可」派の一人。理由を尋ねると、「人間よりも心が許せる」との答えが返ってきた。どうも世知辛い都会の生活で、心の癒しをペットに求めているらしい。
というわけで、米国では犬猫などのペットは飼い主から大切にされる。動物を虐待する人には日本よりも重い刑罰が科せられるほか、辛らつなマスコミ報道も待っている。あまり大切にされると、甘やかされてしつけも十分になされないのではと思うのだが、散歩に連れ出される犬の多くは、ことのほか行儀のいいのが多い。
それでも、中には性根がねじまがった犬もいる。しかし、そのほとんどは薬殺されず、「厚生施設」に入れられる。
ニューヨーク・タイムズによると、人をかんだり、脅かしたりする犬で、手に負えないものは「刑務所」に送られるという。「禁固刑」の犬は、閉じ込められているだけでは更生できない。このため、土日の間は、性格改善のため「里親」の家に預けられて、スキンシップの時間をとる。
ここまで来ると、やりすぎじゃないかと思うのだが…。動物愛護国・米国の面目躍如といったところか。