ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一
大規模農場の新鮮な作物
今年の十月は、四年に一度の統一地方選挙の年。市長と市議会議員が総入れ替えで、町は早くも選挙の前哨戦に突入している。そんな中、プローナという比較的新しい政党の市長候補および市議会議員候補と知り合う機会があった。先日、その市議会議員候補に誘われて、彼の選挙基盤ともなっている、市街地から十五キロほど郊外にある大規模農場を訪れた。
今は、ちょうどトウモロコシのシーズンで、人の背丈ほどのトウモロコシが、道の両側に壁をつくり、それがどこまでも続く。途中で横道に入り車を止め、その辺のトウモロコシの収穫を始めた。一本採って、皮をむいて食べたら「いける!」ということで、百本ぐらいの新鮮なトウモロコシを集めて、車のトランクに入れてくれた。
農場には、私が生まれて初めて目にしたコーヒーの木などもあり、赤・黄・緑と本当に色鮮やかなコーヒーの実をかじりながら、「これは、ブラジルで最初の金(ゴールド)だよ」と紹介してくれた。
さて、トウモロコシが収穫されると、年の後半は大豆が一面を覆う。最近は、ブラジルでも遺伝子組み換え大豆が承認されたが、このあたりでは、まだ普通の品種が植えられている。雨が降らない凶作はもう何十年もなく、農家にとっては毎年収入が十分に見込める、安全な経営が続いている。