フィリピン・マニラ在住
梅垣知博
植物成長する雨期到来
フィリピンは五月下旬に雨期入りした。これから九月末まで雨期が続く。ダムの水位が下降し水不足が深刻化していたが、何とか持ちこたえたようだ。日本へ北上していった台風2号が、文字通りその呼び水になった。しかし強風でマンゴーの実がかなり落ちてしまったのは残念だ。
乾期末の時期はさまざまな果物が店先に並ぶ。スイカやメロン、パパイヤにパイナップル、もちろんマンゴーも。百種類近くの果物が一斉に出荷され、フィリピンは果物王国と化す。五月に入ると各地で収穫祭が行われ、その恵みに感謝する。ケソン州の村では、その祭りで収穫した野菜や果物を色とりどりに飾る風習がある。そして、雨期に入る前後に田植えが行われる。乾いた大地に水が染み渡り、植物がどんどん成長する。ちょうど日本の梅雨の時期のように。木々は雨期の到来前に、赤や黄色の花を次々と咲かせている。
だが、フィリピンで目にした奇妙な光景があった。日本と違い、竹が竹林とならず一カ所に集中して生えているのだ。これは、乾期末の大地が硬いため、雨期に入って根が横に伸びず上へ伸びようとするためと、農家の人が話してくれた。
学校も六月から新学期が始まる。子供たちも知識を吸収し、才能が芽生えていく時期でもある。雨後のタケノコのように子供たちの個性がすくすく伸び、それぞれの才能が開花していけば、この国の未来は明るい。