米国・ニューヨーク在住
内藤 毅
「ID窃盗」にはご用心
日本でも最近、個人情報の流失が大きな社会問題になっているが、米国ではここ数年、「ID窃盗」と呼ばれる個人情報を用いた犯罪が頻発している。そのほとんどが、他人が所有するクレジットカードの番号を盗み出し、本人になりすまして買い物をするといったもの。特に、インターネットでのオンラインショッピングでは本人照会やサインが必要とされず、この手の犯罪が横行した。
このため、大手銀行やクレジット会社では、発行するクレジットカードで詐欺行為が行われないよう、さまざまな保障や防止策を設けている。テレビでもしょっちゅうID窃盗による被害を強調。「うちは大丈夫ですよ」と宣伝するクレジットカードのCMが流れており、見ている方としては、被害者が多いんだなと思ってしまう。
こちらで生活すると、いかに個人情報の管理が貴重なものか、身にしみて感じることがある。電話を家に引くと、その翌日から勧誘電話がかかってくる。それに閉口して、電話番号を非公開、勧誘電話禁止にしても、すでにこちらの住所がセールス会社に知れ渡っているようで、銀行やローン会社などのDMが毎日送られてくるありさま。
とはいうものの、今のところ、クレジットカードに関する被害にはあっていない。まあ、番号を盗まれても、使用限度額は知れているので、たいした被害は受けないのだが…。