韓国・ソウル在住
原田 一
市場で人気ある総菜店
最近、近所の市場に新しい総菜店がオープンした。店はそれほど大きくなく、おばさんが一人で経営しているようである。表のテーブルには、さまざまな種類のおかずが並べられ、一つが二千ウォンから三千ウォンでパックされている。普通、デパートの総菜コーナーでは、一つ一万ウォン前後するので、非常に手ごろである。
うちでも試しにチャプチェ(油でいためた種々の野菜とはるさめ・肉を交ぜ合わせたもの)を買ってみた。子供たちは大喜びで、一つではとても足りなかった。
韓国では、女性もかなり勤める人が多くなり、共稼ぎでないとやっていけない家庭も多い。また核家族が多く、親から料理を習えない若い主婦もいる。
そんな人たちのためには、手ごろなおかずが安く買えるこの店は大助かりだろう。いつも客足は絶えず、お父さんたちもおかずを買いに来るそうである。
家族で外食をしても軽く三万ウォン以上かかるので、この店でいくつかおかずを買えば、満足のいく食卓になるだろう。中には手のかかるおかずもあるので、材料費と手間を考えると格安だ。少なくとも、ピザやチャジャン麺の出前を頼むよりは、おふくろの味に近づけるだろう。
ただ、若い主婦が手を抜いて、こんなおかずで簡単に済ませてしまっても困りものである。やはり、愛情を込めた手作りで食卓をにぎわせてほしい。