韓国・ソウル在住
竹井弘樹
美容に使う風呂のフタ
韓国の家庭には基本的にはバスルームはあるものの、入浴は毎日するという習慣があるわけではない。簡単に手、足、顔を洗うぐらいですませることも多く、そして入浴するときも浴槽にお湯を張ってのんびりというよりは、シャワーでさっとすませる場合が多い。だから韓国の家庭には、風呂ブタはないのが一般的である。
こうした入浴習慣の違いが生じる理由として、一般的にはこちらは湿気が少ないので、日本のように毎日風呂に入らなくても、さほど不快感がないためだと言われている。
これまであまり注目されてこなかった風呂ブタだが、最近本来の用途とは違う「美容」という用途で売り出されている。ある日、TVショッピングチャンネルを何げなく見ていると風呂ブタを売っていたのだが、本来の風呂ブタの機能としてのお湯が冷めないという説明はなく、風呂ブタを閉めてバスルームで半身浴しながら、本を読んだり、勉強したりできるという美容用品としてのものであった。
さらに半身浴しながら、家族がバスルームに入ってきて、ほかの用を足しても大丈夫だという説明にはさすがに驚いた(実際に人が入浴しているときに、バスルームに家族であろうと、誰かが入ってくることはまずないからだ)。この発想と商魂は脱帽ものだが、果たしてこの風呂ブタ、家庭に受け入れられるかどうかは未知数である。