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フィリピン・マニラ在住
梅垣知博

山肌に刻まれる大統領

 米サウスダコタ州ラッシュモアには、米国歴代大統領四人の顔を刻んだ有名なモニュメントがある。このたび、ルソン島北部イロコス州で行われた比観光協会の会合で、それを模して同州バンタイ山の岩肌にフィリピンの歴代大統領四人を刻んで観光の目玉の一つにしようという企画が採用された。

 選ばれたのは同地方にゆかりのある同州ビガン市出身の第六代キリノ大統領、イロカノ州サンバレス市出身の第七代マグサイサイ大統領、北イロコス州バタック市出身の第十代マルコス大統領、パンガシナン州出身の第十二代ラモス大統領だ。この地方の市民らは企画を大歓迎、完成が待ちきれない様子だ。

 マルコス大統領といえば、ベンゲット州に建設された高さ約十メートルの巨大胸像が、二〇〇二年十二月に共産ゲリラによって破壊されたことが記憶に新しい。破壊され放置されたままになっている胸像が、別の形で復元されることになる。この企画には、比人の有名な建築家ジュン・パラフォックス氏が無償で引き受け、三年かけて彫刻される。

 間近に迫った比大統領選は、現職のアロヨ大統領と映画俳優のフェルナンド・ポー・ジュニア氏にほぼ絞られてきたが、次はどちらが“フィリピンの顔”になるのか注目が集まっている。両者ともパンガシナン州出身なので、大統領選後に一人顔が付け加えられることになるかもしれない。


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