韓国・ソウル在住
竹井弘樹
車に乗って「映画観賞」
私の妻は大の映画好きだが子供がまだ幼いため、映画はレンタルビデオを借りてきては家で見るしか方法がないと思っていた。しかしそれを解決する妙案が浮かび上がった。ドライブイン・シアターだ。
さっそくネットで調べてみるとドライブイン・シアターは全国に五十カ所余りあり、ソウルだけでも五カ所、京畿道では十五カ所が営業中だ。
料金は乗車人数に関係なく車一台当たりで計算され、一万五千〜二万ウォンが相場で、招待券や割引クーポン、携帯電話のメンバーシップ・カードによる割引の特典が受けられるところもある。
先日訪れたのは京畿道パジュ市のドライブイン・シアターで、日中は統一展望台に向かうバスに乗るための駐車場として使われ、夜になると映画館に変身する。ここではその時二本の映画がそれぞれ午後七時、同九時、同十一時の三回上映されていた。一つは韓国で観客動員一千万人を突破した『実尾島』と、もう一つは人気上昇中の『太極旗を翻して』であった。
スクリーンは車のフロントガラスいっぱいに広がり、鮮明で結構見ごたえがあったが、サウンドはFMラジオの周波数をあわせて聞くため、映画館のように迫力のあるものとはいえない。ともかく子供が車の後ろで騒ごうが話をしようが、人さまに気をつかわなくてすむのがいい。妻のご機嫌も上々で、また行こうということになった。