韓国・京畿道九里市在住
志田康彦
韓国映画のルネサンス
対北朝鮮工作員の悲劇を描いた「実尾島(シルミド)」という映画が韓国初の観客動員一千万人を目前にしている。また、最近封切りされたばかりの「太極旗を翻して」は、実尾島が打ち立てた観客動員数を次々と塗り替え、最終的には最高記録を打ち立てると予想されている。この「太極旗を翻して」は戦争映画で、韓国動乱の悲劇と兄弟愛を描いた映画だ。
観客動員一千万人時代を迎えたことを、韓国家画のルネサンスだと言う人がいる。またベトナム、台湾、日本などのアジア圏で韓国俳優の人気が急上昇していることも手伝い、韓国映画は国際的にも高い評価を受けているようだ。
このような現状を見ると、本当にルネサンスが来たような感じがする。ただ、観客動員増加が純粋に映画の質が上がったからではないと見ている人もいる。
韓国映画の繁栄の中で、映画の二倍といわれるビデオ市場は逆に縮小傾向を示している。これは動員数の増加が映画の質より、マーケティングの側面が大きいことを物語っている。最近は信用カードや早朝割り引きなどを利用すると、半額ぐらいで映画が見られる。また、大作は全国映画館の半分以上で上映され、最初からある程度ヒットするような仕組みになっている。逆にいえば、大衆性が少なく芸術性の高い映画が上映されにくく、純粋な意味で映画の発展には役立っていないともいえる。