韓国・ソウル在住
竹井弘樹
東洋医学の偉大さ再発見
最近韓国で50%以上の高視聴率を維持し、人気を博しているのが歴史TVドラマ「大長今」(デジャングン)だ。この大長今は十六世紀の朝鮮時代に実在した人物で、厳しい男尊女卑の封建体制の下、優れた知識と医術、並々ならぬ執念と意志で宮中最高の料理士でありながらも、王の主治医までに出世した偉大な女性だ。
私はこのドラマをみて、昔の人は針と脈と漢方薬でよく病気を治したものだなと感心しつつも、一方では半信半疑のところがあった。ところが最近足をくじいて針治療を受け、改めてその偉大さを再発見した。
足をくじいて病院にも行かずに、湿布と包帯で固定していれば、いずれは治るだろうと思っていたが、一向に良くならず、周りからのアドバイスで韓医院(漢方医)の門をたたいた。
そこは独特の漢方薬のにおいで満ちていて、神秘さを醸し出していた。診療室で待っていたのは改良韓服を着た女医さんだった。肝心の治療は、韓国の針は日本の針より太いと聞いたことがあり、痛いのではないかと心配をしていたが、痛みはほとんどなく三十分ほどで治療が終わった。とてもあっけなかったが、治療の効果はてきめんに表れた。あれほど引かなかった足の腫れがひき、痛みが明らかに和らいだのだ。
韓国の人はよく韓医院を利用するが、今回の体験で一歩韓国の人に近づいた気がした。