韓国・ソウル在住
原田 一
イメージ一新のソウル駅
大韓民国の中心、ソウル駅の顔が変わった。日本統治下時代、東京駅舎の設計者がそれに似せて設計したと言われる旧ソウル駅舎は、百年の歴史に幕を下ろし、年明けとともに、新駅舎にバトンタッチした。
総額九百億ウォン が投入された高速鉄道ソウル駅は、地下二階、地上五階の規模で、今までのソウル駅に比べ、三倍以上の面積をもち、一日に十万人が利用できるように設計された。
新駅舎は全体的には弓の形を形状化したものといわれるが、新たな時代に高速鉄道という矢を射るという意味が込められているのかもしれない。
建物の中には、「コンコース」というファッション専門のデパートが位置を占め、ファミリーレストランやファストフード店も軒を並べている。待合室も広く、人込みも緩和されて、待ち合わせもしやすくなった。
旧駅舎は、今後リモデリングされ、新たにディスカウントショップとしてオープンし、建物自体はソウル市地方史跡に指定され、複合文化空間として活用されるそうだ。
ソウル駅というと、浮浪者のたまり場というイメージがあったが、新しいきれいな建物とともに、そのイメージは一新されていくだろう。
高速鉄道のほうは、今年の四月から開通し、さらに二〇〇八年には、仁川空港とソウル駅が鉄道でつながる計画なので、今後の発展がさらに期待される。