米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子
寒波で防寒対策に必死
この冬は寒く、雪の降る日が多い。例年だったら雪だるまは翌日には形が崩れ、三日目には溶けてしまうのに、今年は一週間前に子供の作った雪だるまが今も形が崩れず、立派に立っている。
一月十日、カナダの寒波が米東北部を覆った。その日、最高気温はカ氏一四度(セ氏マイナス二〇度ぐらい)だった。
ニューヨークに吹くビル風は何を着ても身が切られるような寒さだ。特に電車や地下鉄利用者には、吹きさらしの駅での待ち時間がやけに長い。その日の土曜日は平日の時刻表ではなく、新年用だったから、本数が少なく、乗り継ぎの回数も多かった。電車が来るまで人はホームに出ようとはせず、ホーム手前の階段には人だかりができた。
ニューヨーカーは人目を気にすることなく、防寒対策に必死だ。帽子、手袋、マフラー、ブーツはもちろんのこと、厚いオーバーコートやジャケット、毛皮のコートとさまざまだ。できるだけ肌を外気に当てない工夫をして、目だけを出している人も多く見かける。
その後、十五日ごろにも百十年ぶりの寒波が襲った。ニューヨーク市では暖房のない家庭のために避難所を設置し、ヒーターの貸し出しをしていた。
こういう寒さを経験すると、セ氏零度を暖かく感じるから不思議だ。人間の感覚がいかに柔軟性のあるものか、よく分かった。