韓国・ソウル在住
竹井弘樹
携帯電話会社間の競争
最近トップの携帯電話会社と二位以下の携帯電話会社間の顧客争奪戦が繰り広げられている。その火種となっているのが一月一日から施行される番号移動制度だ。自分の携帯番号を変えずに他社の携帯会社に乗り換えができる制度だ。
現在、韓国の携帯電話加入者数は三千三百四十四万人で、全人口の七割を占める。携帯会社SKテレコム(011、017)、KTF(016、018)、LGテレコム(019)三社のシェアはそれぞれ54・3%、31・3%、14・4%だ。
SKテレコムと他社との大きな差は周波数帯域の違いによるもので、SKテレコムが八百メガヘルツ帯域なのに対して、他社はそれより高い一・八ギガヘルツ帯域であることだ。八百メガヘルツ帯域は電波の到達距離が長いため、基地局が少なくてすみ、天候や建物など外部環境に影響を受けにくいという長所がある。
現在は品質にさほど差はないものの、基地局が少なかったサービス初期には他社に比べ電話がよくつながった。そのためSKテレコムはそのことを強調するため、「011」をブランド化させてきた経緯がある。
しかし、実際に携帯会社を替える場合には手数料や加入費、携帯端末の交換など少なく見積もっても三万〜五万円程度は負担することになる。この負担を甘受してまでも移動するかどうかは、フタをあけてみないとわからない状態だ。