ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一
花火を上げ迎える新年
クリスマスの直前に夏至を迎える南半球は、夏本番である。十二月二十五日のクリスマスが過ぎ、新年が始まっても、クリスマスの飾りはそのままのところがあるし、現在もクリスマス・シーズン中だ。ブラジルではクリスマスにケーキを食べる習慣はなく、イブという概念も薄い。カトリック国家なので、キリスト聖誕祭の二十五日のローマからのミサの中継がメーンイベントのようだ。
さて大みそか。午前中は朝早くから、ケーブルテレビでNHKの紅白を見る。午後にはシドニーや日本での年始のニュースを眺めながら、改めて地球の反対側に来ていることを実感する。午後十一時の少し前から、ブラジル東海岸の首都圏からのカウントダウン中継が始まる。リオなどの海岸には新年を迎えようと無数の人々が集まってくる。
さて、どの町でも、だいたいセントロと呼ばれる街の中心街でカウントダウンが行われる。いよいよ時間が近づくと、待ちきれずにあちこちから花火が上がりだす。普段は時間にルーズなブラジル人たちも、新しい一年の出発のこの時だけは、一斉に花火を打ち上げるのだ。まるで、サッカーのブラジル代表のW杯でのゴールの時のように。
クリスマスのころから年末までは暑い日が続いていたが、大みそかには急に涼しくなって、雨まで降りだした。そのお陰で、新年はとてもすがすがしい朝から始まった。