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ドイツ・ノイス在住
若山計雄

クリスマス前の賑わい

 クリスマスといえば、サンタクロースがトナカイのひくソリに乗って、プレゼントを持ってきてくれると信じている子供たちが多くいる。

 その起源は、ニコラウスという司教で実在の人物。ドイツでは、彼の命日である十二月六日を、聖ニコラウス祭として祝うが、祝日ではない。

 十一月の後半からクリスマスの雰囲気が漂い始め、商店街ではクリスマス商品の売り出しが始まる。豆電球が飾り付けられ、町全体がイルミネーションに包まれる。

 十二月に入ると、各町の広場ではクリスマス・マーケットが開かれ、クリスマス用の飾りやプレゼント、食べ物を売る屋台が並ぶ。この時期ならではの、クリスマスケーキやホットワインが売られ、日本の祭りのような雰囲気がある。

 なくてはならない存在がクリスマスツリーだ。プラスチックではなく、大小さまざまな本物のモミの木が、町のいたる所で売られる。今では早々と準備する家庭も多いが、伝統的にはクリスマスイブの二十四日に飾りつけを行い、その周りにはたくさんのプレゼントが置かれる。

 町のにぎわいは、二十四日の午後にぴたりと止まり、いよいよクリスマスの始まりだ。二十五日と二十六日の二日間は祝日で、すべての店が閉まり、町はひっそりと静まり返る。教会ではミサが行われ、日本の元旦にも似た厳かな雰囲気に包まれるこの時期が、私は好きである。


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