ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一
最近のトレンドは武道
ワールドカップでサッカー、男子バレーのタイトルを手にしたブラジル。町でも、よくサッカーやバレーボールを楽しんでいる若者たちを見かけるが、最近は武道のジムに出かけるのが流行のようだ。
近所にスポーツジムのインストラクターを養成するジムができ、一ブロック先には、柔術のジムがその名も「充実」と漢字の看板を掛けて営業中だ。他にも、空手や柔道などの教室もあるが、先日ブラジル特有の武道として人気がある、カプエラのジムを訪問してきた。
もともと、黒人奴隷たちがサンバを装って、武術の練習をしたことから始まったカプエラ。独特の太鼓や弦楽器を演奏しながら、メンバーが円を作って周りを囲み、二人ずつが輪の中心に入って、なにやら闘う姿勢をとりながら、逆立ちをしたり回転したり、けりを見せたりして、どこまでが組み手で、どこまでが踊りなのかわからない不思議な雰囲気だ。ジムには小中学生から八十歳の老人まで通っていて、毎日三交代で午後から夜までびっしりと教室が詰まっている。まさに老若男女を問わない理想的なスポーツのようだ。
麻薬のまん延で深刻な青少年問題のあるこの地域で、このカプエラなどを通して立ち直ってきた子供たちもいて、社会的な更生機関としても、柔道や空手など武道が果たしている役割は大きいのかもしれない。