韓国・ソウル在住
竹井弘樹
車だめなら馬に乗る男
年末年始の飲酒運転の特別取り締まりが始まった。この時期、忘年会や新年会があちこちで開かれ、飲酒運転による交通事故が後を絶たないためだ。
前年度の交通事故を見ると、全体の交通事故は一九九九年二十七万五千九百三十八件から二〇〇二年二十三万九百五十三件と16・3%減少しているものの、飲酒による交通事故は一九九九年二万三千七百十八件から二〇〇二年二万四千九百七十二件と5・29%増加している。
韓国の場合、飲酒運転は血中アルコール濃度が0・05%以上の場合に飲酒運転と見なされ、事故を起こさなくても道路交通法違反で処罰を受ける。血中アルコール濃度0・10%以上で運転免許が取り消され、血中アルコール濃度0・36%以上の場合逮捕される。
しかし懲りない輩もいるようだ。最近飲酒運転で免許取り消しになった四十九歳の男性は、乗用車代わりに馬に乗って都心をかっ歩している。報道によると、この男性は今年七月の取り締まりで捕まり、車を運転できなくなったため、八月中旬三百五十万ウォン で済州道から馬を買い、町内はもちろん市内の用事まで足しているという。交通に妨害さえ与えなければ、馬に乗っても飲酒の有無を取り締まる法的根拠はない。この男性は「馬を購入した後は、何ら心配なく酒を一杯ひっかけて、飲酒取り締まり警察官の前を通っている」と居直っているという。