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米国・ニューヨーク在住
池本 拓

リサイクルで慈善活動

 栄枯盛衰の街、ニューヨーク。多くの人が夢や希望を抱いてやってくるが、失意の中で去っていく人も多い。そのせいもあって、引っ越しが多いのがこの街の特徴でもある。

 引っ越しで困るのが、不要になった日用品や家具などの処分だ。どんなことにもお金のかかるニューヨークでは、このことで頭を悩ませる人も多い。そのため最近では、不要なものを慈善団体などに寄付するケースが増えている。

 ニューヨークの電話帳を見ると、リサイクルを通じて慈善活動を行う団体がいくつも載っている。例えば、家具のリサイクルを行っているハウジング・ワークスという団体は、その収益をエイズ患者への支援にあてている。カーズ・フォア・サイトという団体は、不要になった自動車を引き取り、目の見えない人たちのために役立てている。

 このほか、ベッドやマット、シーツなどはホームレスの人たちのシェルター(一時避難所)に送られたり、自転車が子どもの安全教室で使われたり、ペット用品が動物保護施設で利用されたりと、無駄なく活用できるような仕組みができている。また、キリスト教会などが運営するリサイクル・ショップも多くある。

 社会的弱者に対するセーフティーネット(安全網)を、政府に頼ることなく構築していこうという意気込みは、米国の伝統だ。


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