ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一
腹の立つコレクトコール
携帯電話は、海外のモデルがどんどんブラジル国内でも広まってきて、最近はカメラ付きのものも宣伝されているが、この街ではまだお目にかかったことはない。新型のものは、市街地から離れた農場などでは通話が困難だが、数十万円もした初期のころのずしりと重い携帯電話は、どんなに奥地に入っていっても通話ができるので、今でも新型と同じ値段で流通していて、利用者はかなりいる。
また、料金滞納で、よく電話が通じなくなる人々も多い。最近では、一般の固定電話でも基本料金無料のプリペイド式のものも登場して、少しでも節約しようとする利用者はかなり増えてきている。
ブラジル人はカードをいちいち持ち歩くことは嫌いなようで、市内電話ならばコレクトコールでかけてくる人々が多い。
電話が鳴ると、まず相手が「ケン・タ・ファランド?」(英語でWho is speaking?)と尋ねてくる。これがブラジルでの電話の第一声である。「誰が話していますか?」、あるいは「誰?」という感じでいまだに抵抗がある。日本人の名前はなじみがないこともあって、名前だけを言っても理解されず、もう一度「ケン?」(誰だって?)と返ってくることがよくある。全く困ったものである。これがコレクトコールで、さらに間違い電話の時は、無性に腹が立つこともしばしばだ。