タイ・バンコク在住
内藤 毅
日本語名のついた菓子
最近、近所にスーパーマーケットができたので、子供の世話のかたわら、よく買い物に出かけるようになった。近年、バンコク市内のスーパーはずいぶんあか抜けて、品ぞろえや内装の洗練度は日本と比べてもそん色ない。しかし、買ってきた生鮮食品がもとで、家族の誰かが腹の具合を悪くしているので、品質管理の面では信用が置けるわけではない。
さて、スーパーのお菓子売り場に行って気が付いたことなのだが、タイには日本語(もしくは日本語もどき)の名前がついたお菓子が実に多い。「かわいい」(チョコレートの名前)、「どうぞ」(せんべい)、「べんとー」(のしいか)など。「なんでこんな名前付けたの」という製品が並んでいる。
不思議なことに、こうしたお菓子のパッケージは決まって緑を基調にしたものが定番。緑茶飲料は仕方ないとしても、ポテトチップスやかっぱえびせんののり味など、日本風味を売りにしているものの多くは「緑」のパッケージなのだ。
友人に聞いたところ、「日本といえばわさびだろ。わさびの色は緑。だから、日本のイメージは緑なんだ」とのたまわった。ウソに違いないが、この論法を応用すれば、日本人がタイをイメージする際、激辛タイ料理から唐辛子の赤を連想するということか。確かに、妙な説得力がある。しかし、本当に辛い唐辛子はわさびと同じ緑色なのだが…。うーむ。