米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子
国を超えた人類の調和
世界中の移民で構成されている国がアメリカ合衆国である。特に、東北部では「人種のるつぼ」という言葉がぴったりと当てはまる。小学校でも「自分という個人は尊く、皆一人ひとりが尊い存在である」ことを教育される。これはキリスト教精神に由来しているのであろう。
最近、ニューヨーク、ニュージャージーで韓国、欧州各国、そして日本からのボランティアの代表者たちが集ったイベントが行われた。私もそれに参加する機会を得た。私がジョイントしたチームは韓国、オーストリア、フランス、日本の各代表で構成されていた。韓国代表は韓国語のみ、日本代表は日本語のみ、欧州の代表は英語が話せた。韓国と日本の代表は漢字と数字で意思疎通を図り、欧州の代表とは私が英語で通訳をして何とか意思疎通ができた。
互いに直接思い通りに話すことができない環境にあり、けんかもできない。しかし、互いが忍耐し合い、相手を心から理解しようと努力し、ともに助け合いながら活動していた。一つの目的に向かって、言葉は通じなくても心一つとなって歩む姿は本当に天国を思わせた。
思い起こせば、六十年程前には第二次世界大戦で互いの親や祖父母が敵同士で対立、殺し合った関係がこのように調和しながら活動できる場ができたこと自体、奇跡かもしれない。本当に素晴らしいことだ。