南ア共和国・ヨハネスブルク在住
長野康彦
文化芸能紹介の日本祭
南アフリカでは毎年、この時期になると、日本大使館主催の「ジャパン・フェスティバル」が開かれる。雅楽や茶道、邦画の上映など日本の文化芸能を紹介する催し物が盛りだくさん。
今年、放映する映画は「ビルマの竪琴」「柳生一族の陰謀」、アニメ「どんぐりの家」ほか。音声は日本語だが、英語の字幕が付く。
合気道や柔道、空手、剣道などの演舞のほか、盆栽の展示や生け花の実演も行い、日本の伝統文化を一気に紹介しようという試みだ。
南アではブルース・リーやジャッキー・チェンなど香港アクション映画の影響からか、東洋人を見ればチャイニーズと呼ばれ、武術ができてケンカが強いと思われる。「空手を教えてくれ」とか言われるのはしょっちゅう。私は剣道の心得は多少あるものの、それ以外の武術は知らない。「こいつは強い」と思われることが犯罪の抑止力となり、標的から免れることにつながるからだ。そんなふうにハッタリをきかせながら暮らすのが、南アでの処世術である。
ともあれ、このジャパン・フェスティバル。いまだに日本では羽織袴にチョンマゲ、女性は着物を着ていると思っている人が多いから、大使館関係者の方々の努力で、そうした間違ったイメージを払拭していただきたい。