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ドイツ・ベルリン在住
富田武史

記念碑が多いポーランド

 今年の夏、ベルリンからポーランド中北部まで電車で旅行した。ベルリンは人口が三百万人以上で、ドイツ最大の都市。ベルリンからポーランド北部のグダニスクまでは、ただただ田園風景が広がっていて、改めて農業大国ぶりを実感させられる。

 三度目のポーランド訪問で、初めて気が付いたことは、ポーランドには実に記念碑が多いということだ。ポーランドは、歴史を通じて絶えず他国から侵略され、地図から消えたこともある悲劇の国。同国南西部のアウシュビッツでは多くのユダヤ人が命を落とした。第二次世界大戦終結後、ようやく国土が確定したが、北部のグダニスクはドイツ語ではダンツィヒ、ブロツワフはドイツ語でブレスラウと呼ばれているなど、今でも過去の面影が残っている。

 そんな国だからだろうか。国の威信を懸けて戦った戦士をたたえる気持ちが強いのだと感じる。それに加え、水難事故や航空事故で亡くなった人々の追悼碑もたくさんある。命の尊さを痛感している国民なのだろう。

 バルト海沿岸の街グディニアに行くと、第二次世界大戦中に英国の助けを借りてドイツと戦った戦艦の博物館がある。当時の様子をできるだけ忠実に再現した戦艦が印象的だ。ポーランド人の多くは、立ち入り禁止区域でありながらも、先頭部にあるバズーカ砲に乗って記念写真を撮っていた。少しほほえましく感じた瞬間だった。


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