タイ・バンコク在住
内藤 毅
お国柄表す駐車マナー
最近、しばらくの間だが、東欧のポーランドに滞在した。この国は妻の祖国。結婚して実に七年ぶりの訪問となった。
私は、同国の代表的港湾都市グダニスク近郊にあるグディニアという街に寄留した。
穴ぼこ一つないきれいに舗装された道路には、ベンツやアウディ、フォードといった欧米系の外車に交じって、日本車や韓国車が走っている。数年前、この国の主流だった小型フィアットはたまにみかけるだけ。共産圏当時の名残といえば、このフィアットと「トラムバス」(パンタグラフのついたトラムとバスの中間)ぐらいなものか。
しかし、面食らったのは駐車マナーだ。たぶん、急激に自動車保有者が増えたせいだろうが、ポーランドには駐車場やパーキング・ロットといったものがあまり存在しない。このため、車を歩道に乗り上げて駐車させる運転手がほとんど。私などは、ぼーっと歩道を歩いていて、後ろから歩道に乗り上げた車にひかれそうになったり、クラクションを鳴らされたりして、心臓が止まりそうになったことは、一度や二度ではない。
一方、バンコクに帰ってくると、路上駐車が著しい。上下三車線の道路があると、それぞれ一車線が駐車スペースに充てられている。道路に車があふれ、駐車場が少ない都市事情によるものだ。どうも、発展する都市にとって、自動車とは「不倶戴天」の敵なのかもしれない。