ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸
新製品の流通阻む政府
新しい物好きのウルグアイ人に頼まれて、よく日本での新発売の製品についての情報を流しています。そんなときその友人が「日本では技術があんなに進んでいて、あんなすばらしい物が買えるのに、何でウルグアイではまだ買えないのだろう」とぼやいています。
実際、ウルグアイでは日本や米国で発売され尽くし、一世代も二世代も遅れた電気製品が売られています。ビデオデッキやテレビなど、いまだに大半はモノラルですし、MDなどはほとんど見つけられません。コンピューターに至っては日本などと比べると二世代前ぐらいのスペックになります。
このように見ると、「技術格差が激しいな」と思いがちです。しかし、ちょっと考えるとそうでないことに気づかされます。それは、どの製品も外国のメーカーであり、輸入品です。言い換えれば、技術力ゆえに時代遅れの製品が並んでいるのではなく、最新の機種が輸入されていないということなのです。
ですから、技術格差というよりも、輸出入に関する国の法律の問題とそれに絡んで各企業の営利問題がかかわっていることが読み取れます。
国が輸入する物に対して税金をかける大義名分は国内の同じ産業を保護するためです。しかし、ウルグアイの場合、国内にそのような企業はなく、守るべき産業がないのにばか高い税金がかけられています。