米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子
「幼児」の留守番は違法
幼児(小学生以下の子供)の一人での留守番は違法である。多くの家庭が共働きのため、放課後(午後二時半から三時ごろ)、幼児は町が低価格で運営する預かり所に午後六時まで預けられたり、家にシッターを雇って親が帰宅するまで面倒をみてもらったりする。私立の学校では放課後に特別超過料金を払って六時ごろまで預かってくれる所もある。
幼児が一人で留守番をしているのが発覚すると、親は「幼児虐待」の罪で、養育の権利を奪われ、子供は養父(母)に引き取られてしまうケースもある。
特に幼稚園(小学校就学前の一年間)は義務教育だが、公立の幼稚園は半日の授業がほとんどである。午前の部三時間か、午後の部三時間に分かれるので、共働きの家庭では、幼稚園児がいる年が一番大変である。公立の幼稚園が一日ある町を選んで引っ越しする家庭も出てくる。
核家族の一般化でこういう制度ができたのだろう。現実に家で火事などが起きた場合、幼児が一人でどのくらい敏速な判断を下して自分の身を守れるだろうかと考えると、守られて当然の立場にある子供への精いっぱいの法的な処置なのかもしれない。
一軒に家族三世代が住んでいたら、子供の放課後の時間に悩まされなくてもすむ。海を越えて住む、両親のありがたみと大切さがやけに痛く感じられる。