ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸
だれのための社会福祉
ウルグアイは二度の世界大戦で食料の輸出が伸び、戦争特需を受けた国です。これはウルグアイだけではなく、南米のほかの国にも見られることです。
そのときの特需で、国家は栄え、国民の生活は安定し、国家も更なる繁栄と国民の安定福祉のために、いろいろな事業を国有企業化していきました。
社会福祉の充実と金融業の発展により、南米のスイスと言われるまでになりました。このような高社会福祉制度完成以降の世代は、どのようなことにも国家が関与し、良く言えば面倒を見てくれる状況を甘受してきました。
このことにより、国民は自分たちが作り上げた社会福祉制度に、逆にとらわれの身になっていくことになりました。現在では、役所の公務員の数が多くなりすぎ、その維持のために税率をつり上げ、現在では消費税だけで23%、さらにCOFIという誰に聞いても明確な答えの返ってこない3%の税金がかけられるようになりました。
このCOFIは個人消費の場合、支払わなくてもかまわないので、一般人の多くは支払っていません。
結局、過去において良かれと思い、国家が社会福祉制度を充実したのですが、現在ではそれが逆に重荷となり、国民の上に数え切れないほどの税金としてのしかかっています。受ける恵みより支払う税金のほうがはるかに重く、誰がための社会福祉制度かと考えさせられます。