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南ア共和国・ヨハネスブルク在住
長野康彦

最も理想的な「観光地」

 南アは今、真冬。七月初めには内陸で高地のヨハネスブルクは最低気温がマイナス二度と冷え込んだが、ここ最近、最低気温は零度から四度のあたりを行ったり来たりしている。

 先の新型肺炎(SARS)では海外旅行客の出足が鈍り、南アの観光業界もかなりの打撃を受けた。アルバイトでときたま日本人観光客のガイドをする友人は、八月に日本から五十人の旅行客が来るというので準備していたものの、SARSの影響で半数以上がキャンセル。アフリカではSARSは流行しなかったので、感染の心配はないのだが、「日本人は臆病だ」と嘆いていた。

 SARSで最も打撃を受けたのが香港の航空会社。ビジネスでよく香港に行く友人は、機内はガラガラ、客よりも搭乗員の方が多かったと笑っていた。便数を減らしたのはもちろんのこと、航空運賃も通常の半額近くにまで値下げ。しかしそれも六月いっぱいで終わり、今月からは通常料金に戻った。

 南アの観光シーズンはこちらが夏となる十二月から三月末まで。しかしその時期はどこも込むので、花が咲き始める春九月ごろがいいし、晴天の日が多い冬の時期もおすすめ。動物を目当てに来る人は冬がいい。草木が枯れ、動物が見やすくなるからだ。南ア政府も「南アは世界で最も理想的な観光地」と、熱心に海外からの客寄せキャンペーンを展開している。


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