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ドイツ・ベルリン在住
富田武史

サービス豊富な映画館

 ドイツでは六月から、日本の映画史上で最も多くの入場者数を記録したアニメ「千と千尋の神隠し(以下、千と千尋)」が上映されている。ジム・キャリー主演のコメディー「ブルース・オールマイティ」や「マトリックス2」など強豪がひしめく中、最初の週は第四位と大健闘した。

 「千と千尋」は昨年二月のベルリン映画祭で、最優秀作品賞(大賞)を受賞していることから、評判は初めから上々。各紙の映画評では「宮崎映画は日本のディズニー」と、最大限に褒めている。なお、ドイツ語では「千尋の魔法の国への旅」となっている。

 ところで、六月最後の週末、ドイツ全土の映画館が一律三ユーロ(約四百円)というキャンペーンを行った。通常、週末の映画観賞は割高で夜の時間帯ともなると、八ユーロ(約千百円)ぐらいになるから、半額以下の計算になる。

 このほか、大抵の映画館では月曜日が映画デーで、一律四・五ユーロ(約六百円)程度で見られる。夕方と夜の料金も違い、需要と供給を考えた料金設定。また、バーのようなつくりの映画館もあれば、マイナーな映画しか上映しないところもある。夏の間は、各都市でオープンエア(屋外)映画も楽しめる。

 ドイツ人には映画観賞も大事な文化活動で、いろいろな楽しみ方がある。日本の映画館も、フレキシブルな料金設定をしたり、より良い雰囲気づくりに挑戦してほしいと思う。


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