米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子
米国式のすしの食べ方
最近、近所では初の回転ずしレストランがオープンした。ここ二、三年の間に「日本食レストラン」が至る所にできた。特に、すしは一般のスーパーや「インターナショナル・バフェ」と呼ばれる食べ放題のレストランにも置かれるようになった。
日本人経営の日本食レストランはすし職人以外は裏で南米系の料理人がいることが多い。ましてや、オーナーが日本人でないレストランはすし職人でさえ日本人でない。そして、「日本人はすしの作り方を教えてくれない。日本人以外同士で教え合っている」と、ある韓国のすし職人が嘆いていた。
オープンした回転ずし店ではすし職人に日本人のほか女性や南米系の人もいて、米国人は真ん中で堂々とすしを握っていた。日本人にはイマイチでも、米国人は喜んで食べている。
そんな中で、典型的な米国人一家が閉店三十分前に入ってきた。三十代後半のカップルと七歳ぐらいの金髪の男の子と十歳ぐらいの女の子の四人家族だ。テーブルに着くや否や、すしの皿だけを取り出し、それプラス、奥さんはサケの握りを六皿、特別に注文していた。
四人であっという間に二十一皿を食べ終え、閉店十分前には勘定を済ませて満足そうに出ていった。非常に素早い行動だった。早さには定評のあるマクドナルドも顔負けだ。つくづく米国人の食生活の変化を感じた。