イスラエル・テルアビブ在住
野中 直
ヨルダンへの国境越え
先日、ヨルダンを訪問した。ヨルダンとイスラエルはヨルダン川を境に三つのゲートが存在する。一つは一番北にあるベイットシェアン、二つ目はヨルダン川西岸、三つ目はエイラート。
今回私はベイットシェアンから入国した。イスラエル側ボーダーには駐車場があり、そこで二十四時間二十四シェケル(約六百六十円)の条件で駐車した。イスラエル側出入国管理事務所で七十五シェケル(二千円強)を払い、出国手続き。ここでは軍服姿の若い黒人女性たちが対応した。テルアビブ空港とは違って手の込んだセキュリティーチェックがないのは、飛行機を利用しないせいだろうか。
ヨルダンまではバスで移動することになる。バスの発着場の前には一応免税店があって買い物ができた。そのうち中型のバスがやってきた。こちらもいよいよヨルダンへ渡るのだと胸を膨らませ、いざバスに乗り込み、出発すると、すぐにヨルダン川が見えた。ふと前方に目をやると、ヨルダン川を渡る橋は百メートルくらいで、その向こうにはもうヨルダンの出入国管理事務所が見えた。バスは数秒で橋を渡り、そこで降ろされた。なんともあっけない国境越えだった。
ヨルダンはイスラエルで言うところのアラブの街そのものだった。建物の建て方から人々の姿形までよく似ている。違いは、とても人々が温和で平和的な雰囲気をかもしだしていること。それは戦争の危険がないからだろう。