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ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一

東洋とは違う「結婚観」

 六月十二日は「恋人の日」と言って、恋人や夫婦間で贈り物をする日だ。恋人はナモラード(女性はナモラーダ)と言うが、よく人が入れ替わる。子供をはらんでいるナモラーダを連れてきたかと思えば、次に会ったときはもう別れたから、と言っている。その日暮らしの経済生活と同じで、次の日に金があるかないか、恋人、はたまた配偶者がいるかいないかが分からないのが、ブラジル的ライフスタイルだ。

 結婚しても、籍を入れるための登録料がなくて、手続きをずっとしていない二十歳前後の夫婦。子供はいるというが、いつも一人で暮らしているお隣さん。幼い二人の子供を置き去りにして他の女性の所へ行ってしまった私の友人。世間的に立派に教師を務めている四十過ぎの離婚組の女性など、近所だけでもたくさんいるから、結婚に対する価値観というのは、東洋のそれとは全く違うようだ。

 一方で、恋人たちが自転車を二人乗りしていく姿などは、なんとも微笑ましい。後ろの荷台に乗せたりはせず、ハンドルと座席の間の棒の上に女性が座って、男性がこいでいく。なかには、高校生にもなるような娘をそのように乗せて運転しているお父さんなどもいるから、人間関係は意外と濃密な感じもする。しっかりした倫理観が少し加わればもっと素晴らしい国になるのにと、嘆かずにはいられない。


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