米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子
昨年干ばつ、今年は多雨
米国東北部は梅雨という時期がなく、どの季節でも雨が一日中降ることは数少ない。夏には夕立がよくあるが、すぐに晴れてしまう。
昨年は大変な干ばつで、貯水池が干からび、水道水の使用制限令が出された。しかし、昨年の十一月上旬ごろから雪がよく降るようになり、いつの間にか使用制限令も解かれていた。そして、五月に入り、日本の雨期のように雨が毎日降り始めた。五月は一九六〇年以来の雨が多い年になり、雨の日が十九日もあった。そして、六月に入ってもその傾向は変わることなく、一週間の天気予報の四日から五日は雨である。特に週末になると必ず雨が降る。
五月三十一日は「戦死者追悼日」だった。通常はプール、ビーチ、レーク開きなどがある。野外で多くの人がバーべキューを楽しみ、町ごとにパレードが開催される。夏の訪れである。しかし、今年は折角の休日が雨で台無しになってしまい、多くの人をがっかりさせた。
最近では雨にうんざりする人も現れ始め、ラジオで「雨が精神的にも肉体的にも悪い影響を与えている」と医師がインタビューで答えていた。ここ東北部の人々も晴天の夏の訪れを、心から待ち望んでいる。私は「ああ、あの真夏の太陽が恋しい」と言いながらも、青々と立派に生い茂る家の芝生を見ると、水まきの心配が要らないことに感謝している。